DARPAが新しいUAVを開発しているので
ちょっと見ていきましょう
DARPAが空対空兵器を備えた空中発射UAV開発
複数の空中発射兵器を使用できる
空中発射無人航空機(UAV)を開発している
DARPAのLongShotプログラムは、予備的な
フェーズI設計作業について、
General Atomics、Lockheed Martin、
およびNorthropGrummanと契約を結びました。
目的は、交戦範囲を大幅に拡大し、任務の
有効性を高め、有人航空機へのリスクを
減らすことができる新しいUAVを開発することです。
現在の制空権の概念は、高度な有人戦闘機に
依存して、武器を効果的に提供するための
貫通する制空機能を提供しています。
LongShotは、有人プラットフォームを
敵の脅威から遠く離れたスタンドオフ範囲に
配置できるようにすることで、
有人プラットフォームの存続可能性を高め、
空中発射されたLongShot UAVはギャップを
効率的に埋めて、より効果的なミサイルショットを
撮影することが想定されています。
「LongShotプログラムは、現在および高度な
空対空兵器を使用できる無人の空中発射車両を
実証することにより、空中戦闘作戦のパラダイムを
変えます」と、DARPAプログラムマネージャーの
ポールカルホーン中佐は述べています。
「LongShotは、戦闘能力を生成する代替手段を
提供することにより、従来の段階的な武器の
改善を混乱させます。」
プログラムの後の段階で、LongShotは、
運用条件下での兵器放出の前、最中、
および後に、制御された飛行が可能な本
格的な空中発射デモンストレーションシステムを
構築して飛行します。
このLongShotについて具体的な内容は
ほとんどわかっていません
ただDARPAサイトやディフェンスニュース等の
断片的な情報を繋ぎ合わせると以下のようになります
幾つか判明していること
〇他の軍用機などに搭載されて空中で
リリースされる無人機
〇UAV自体に複数のAAMを搭載している
〇multi-modal propulsionと呼ばれる
推進方式を採用している
〇ただし これは燃焼速度の違う
プロペラントの組み合わせなのか?
エンジン自体の組み合わせなのか?
不明です
ただ どうもロケットモータで初速を得て
後にラムジェット推進になるインテグラル
・ロケット・ラムジェット/IRRの
ような高速ミサイルの想定ではないようです
DARPA自体は この新型推進システムに
かなり力を入れるようなので どんなものに
なるか早く見たいですな
〇今後は まずLongShotはGeneral Atomics、
Lockheed Martin、Northrop Grummanの
三社によるコンペによって初期モデルが
開発され それらの中から最も優れた
UAVが選定されるわけです
疑問点はUAVのサイズ
ところで プロモに登場したイメージ図
ではUAVの翼下にAAM搭載したモデルが
登場しています
しかし こうなるとAAMを内蔵している
現用の第五世代機が このUAVを載せるのは
難しいと思えます
かといってair-launchなので基地から
飛ぶわけにはいかないでしょう
となると やはり大型機をプラットフォームに
して打ち出すことになるのかもしれません
日本のF-3にも戦闘支援ドローンが搭載予定ですが
派生型として こうした空対空戦闘可能な
無人戦闘機型も開発されていくでしょう
そうなれば日本ならP-1のような機体に
こうしたUAVを積めば ドローン戦闘機編隊も
構成できるわけで楽しみですね