今回は日本や韓国などの戦闘機用レーダや
素子に関する話題です
韓国がAESAレーダーを公開
韓国防衛事業庁は、戦闘機の目と呼ばれる
「アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダー」の
国産化に成功しました。
次世代戦闘機に搭載される「アクティブ電子走査
アレイ・レーダー」は、従来のようにアンテナを
回転させず、多数のアンテナアレイが個々に目標を
走査するため、広範囲を高い精度で、非常に短い時間で
検知できます。
防衛事業庁の関係者によりますと、今回開発された
レーダーは、戦闘機技術で先端を行くアメリカや
中国が作るレーダーとほぼ同じレベルのものだという
このレーダーのアンテナモジュールは1088個で、
アメリカのステルス戦闘機「F‐35」の1200個と
ほぼ同じレベルです。
「アクティブ電子走査アレイ・レーダー」は
難易度が非常に高いため、アメリカなど、一部の
先進国だけがコア技術を保有しています。
台湾で作られたAESAレーダー
これは2017年に公開されたものなので
現在はもう少し進んだものになっているでしょう
最後に日本のレーダーの状況を少し見ます
J/APG-2レーダ
J/APG-2はF-2用のAESAレーダーでAAM-4/
99式空対空誘導ミサイル運用のために
J/APG-1にアプデを施したものです
また搭載にあたってF-2の機体のほうも
レドーム等に改修が加えられています
全体に信号処理速度や探知距離が向上
したとされています
新型レーダー
日本は現在 新型の第五世代戦闘機を
開発する旨が発表され 事業主体も決定
しているのは周知のことと思います
そして 新型のハイパワーレーダが
搭載されることも予定されており
2018の東京国際航空宇宙展で 装備庁から
雛形となるレーダが展示されました
詳細は不明ですが F-35に搭載されている
AN/APG-81を上回る性能になると思われます
ところでレーダにしろなんにしろ
電子機器は半導体の性能が全てを左右する
わけですが 日本は三菱電機やNECなど
先端とされ窒化ガリウムに強いメーカが
複数あります
しかし そのGaNすら古くなる可能性が出てきました
窒化ガリウムはもう古い?
京大系が立ち上げたフロスフィアという
メーカが低コストで酸化ガリウムの
結晶化に成功しています
この新マテリアルの酸化ガリウム /GaOは
半導体物質の性能を表すバリガー性能指数に
おいて シリコン1 窒化ガリウムが870に対して
酸化ガリウムは3444という数値を示しています
当然 次世代機にはこうした新素材が用いられ
ことが予想されるので 現用から性能を
類推する または過去のサンプル提示は
あまり意味がないかもしれないでしょう
おまけ記事