専守防衛 逆に言えば自身の身の回りだけの
狭い殻の中にだけ閉じこもっていた日本も
厳しさをます昨今の国際情勢から 少しだけ
(just a little)射程を伸ばそうという動きが
出てきました
12式地対艦誘導弾長射程化
政府は、陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾の
射程を現行より伸ばす方針を固めた。
2021年度予算案で概算要求の27億円の
開発費を大幅増額して330億円超にする
方向で調整している。
沖縄県・宮古島駐屯地への配備を想定。
尖閣諸島周辺で中国との緊張状態が続く
中で南西諸島防衛を強化する狙い。
4月に中国海軍の空母「遼寧」を含む6隻が
沖縄本島と宮古島の間を抜けて航行するのが
確認され、政府は東シナ海での中国の軍事活動に
対する懸念を強めている。
尖閣周辺では中国公船の動きが活発化しており、
中国の艦艇への対応が急務となっていた/時事より
敵基地攻撃なんていう ぬ〇すぞ!みたいな言葉
でなくて "スタンドオフ防衛"という用語が
防衛省の方からも打ち出されています
そうした中で スタンドオフ火力の整備という
コンセプトのもとに 冒頭の12式ASMの他にも
幾つかの有望な兵器の開発予算がついています
まずF-35にはこれまでのものよりは長射程の
Joint Strike Missile/JSMが採用され配備予定です
射程延伸型 ASM-3改
その一つが量産前に強化改造にまわされて
ミリ界を ざわざわさせたASM-3です
この対艦ミサイルも高性能なことは
間違いないんですが開発当初の想定を
上回る中国海軍の戦力強化に対抗するため
射程400km以上の射程延伸型 ASM-3改と
いわれている新型に作りかえられます
既に改良のための予算もついてます
極超音速ミサイル
このASM-3は最高速度マッハ3程度と
されていますが スクラムジェット推進で
マッハ5以上で飛行する極超音速ミサイルも
開発されることになっています
このタイプはロシアや中国も力を入れているので
なんとか日本も戦力化したいものです
極超音速滑空弾
それと極超音速ミサイルとは別途に島嶼防衛
などのために 極超音速滑空弾(マッハ5以上の
速度が与えられた後で弾頭を切り離し 弾頭
自体は推力無しで滑空して突入する兵器)も
予算化しています
これらの兵器全てが戦力化し配備されれば
現在よりはずっと手が届く範囲は広がりますので
スタンドオフ防衛の初期段階はクリアかな
と思われます
続いての計画
一応 その後の計画も発表されています
この性能向上型の極超音速ミサイル当たりまで
いけば そうそう迂闊に手をだしてくる国も
ないと思えます